ふるさと台湾里帰り紀行(2)
  

2007年2月~3月



*3月3日
 
 今日は、午前中、甲子遅れの卒業式を挙行して戴いた劉仕彩中正国民小学校長の従兄になる池上文庫副館長劉耀祖さんのご配慮で、屏東会一行は竹田郷竹田駅構内に所在する池上文庫の開設10周年記念式典へ参加。文庫関係者並びに地元の方々と交流を果たす。
 
 午後、屏東の子琪大飯店に戻り、別行動隊を拾い故郷屏東に別れを告げ、一路旧正月を祝うランタンフエスティバルで賑う高雄市へ向かう。途中、風光明媚なる澄清湖に下車観光、フエスティバル会場で人波でごった返す高雄市内愛河の河畔沿いのスーベニアショップに立ち寄り、宿舎の華王大飯店に到着。夜は、屏東会と御縁のある栄宏貿易公司初め6社の董事長や理事をしておられる唐 嘉宏氏の招待で海鮮料理をご馳走になり舌鼓を打つ。


*3月4日 
 
 小生(Mitu)が小学校1年に入学したのが、この高雄市である。当時の堀江尋常高等小学校(現塩埕国民小学校)へ入学。セピア色に懐かしい高雄の街である。今日はその懐かしの高雄を後にして、台東県知本温泉郷へ特急自強号で向かう。出発して下淡水渓の長い鉄橋を越え故郷屏東を過ぎ、恒春の手前国立墾丁公園の入り口あたりから車窓に紺碧の東シナ海が拡がる。
 
 やがて列車は大武山の中腹を縫って東海岸へ抜けると、眼前に太平洋が姿を現す。程なくして知本温泉駅へ到着。バスで台東市まで足を伸ばし昼食。昼食後お祭りが始まり賑やかな忠烈祠(旧台東神社)の境内を散策して知本温泉最大のホテル老爺大酒店へ向かう。夕刻近くホテルに到着。景観抜群の中庭には、温泉プール付きの総合SPA施設や露天風呂があり、早速露天風呂に浸かる。夕食は豪華なバイキング、食事後中庭の舞台で始まった高砂族の踊りを観る。今夜も岩花君の部屋に同期の桜が集まり夜更けまで盃を酌み交わし、至福のひとときを過ごす。


*3月5日
 
 知本温泉の老爺大酒店ともいよいよお別れの日がやって来た。今日は台東空港から台北の松山空港へフライトし、台北の奥座敷として名を馳せた北投温泉へ向かう。途中淡水近くの陽明山公園の桜見物と洒落込むが、あいにくの雨で車窓観光となる。北投温泉へ近ずくに連れ、湯煙が車窓から眺められ、泉源近くの硫黄谷は壮観である。夕食後、岩花君の部屋へ例によって同期生全員集合して酒を酌み交わし語り明かす。
 
 
 
 
   
 竹田駅隣の池上文庫に到着した屏東会一行
 


池上文庫10周年記念式典で挨拶する濱屏東会長

 

 式典終了後の昼食会いろいろと話も弾む

 

風光明媚な澄清湖

 

 ランタン祭りで賑う高雄の愛河(旧高雄川)  

  高雄の富豪唐嘉宏さんから夕食会に招待される
 
  高雄駅から特急自強号で知本温泉へ             途中車窓に拡がる紺碧の東シナ海
 

  国立墾丁公園の美しい海岸

 

 大武山の中腹を抜けると眼下に太平洋が拡がる

 
        台東忠烈祠境内に咲く美しいブーゲンベリア             知本温泉老爺大酒店到着              
 

夜の帷が降りると原住民の踊りが始まる

 

 美しい中庭ビデオへリンク     
美しい老爺大酒店の中庭

 
    知本老爺大酒店を発ち台東空港へ                到着した台東空港                 
 

 この飛行機で台北松山空港へフライト

 

松山空港近くの環状線から圓山大飯店を眺める

 

北投温泉ビデオへリンク
雨のため陽明山公園の桜は車中観光  
      北投温泉へ近づくと湯煙が見える

 

    北投温泉の硫黄谷

 

 ホテル個室の浴槽は広く温泉が引かれている

 

         

 

       

*3月6日
 
  午前中、北投温泉のホテル水美温泉会館を発ち、先ず、淡水河口に建つ史蹟紅毛城を訪れる。紅毛城は1629年スペイン人により建てられたが、1642年オランダ人から駆逐され、更にイギリスが領事館として占拠、1980年漸く台湾政府所有となった史蹟である。
 
 紅毛城見学後、台北市内に向かい、圓山大飯店にて豪華な昼食を摂り、アポイント時間の13時40分台湾政府農業委員会(農林水産省)に到着、蘇嘉全農林水産大臣を表敬訪問。蘇閣下は、「屏東県長以来毎年屏東会の皆さんにお会いできて嬉しい」と歓迎挨拶をされ、台湾農業の振興政策を説明して下さる。
 
 蘇嘉全閣下を表敬訪問後、故旧博物院を訪れ、中国の秘宝を観賞。夕刻、宿舎の晶華酒店にチェックインする。夜の自由行動時間に、1昨年宮崎県の台湾蓬莱会に招待した旧知の屏東出身紀啓生さんから、台北随一の台湾料理店「欣葉」に招待される。
 
 最近の美味しい台湾料理の数々を初め、懐かしい幼なかりし日の味、日本の山菜おこわに似た「ビーコ」や「ユーチャーコエ(台湾揚げパン)」を杏仁豆腐味がする甘い「ミンテー」に浸して食べ、すっかり60年昔にタイムスリップして大満足。家内は、紀さんが懇意にしてる支配人から、立派なカラー写真入りの日本文の台湾料理レシピ集を贈呈され大喜び、台湾最後の夜は更けてゆく。
 
 小生夫婦を除く同期生一同は、岩花君が案内して商社勤務の現役時代に台北駐在当時、行きつけだった台湾料理店に出かけた模様であった。
 
 


*3月7日
 
  

 今日は、いよいよ生まれ故郷台湾を離れる日である。そこはかとなく、郷愁に似た感傷が胸をよぎる。午前中は、とって置きの観光イベント、世界一の高さ507㍍の101オフイスビルの屋上展望台へと向かう。昨日来の雨も漸く上がり、何とか展望が利きそうである。来てみると、さすが世界一、先年、ニューヨークを訪れたときに、エンパイアステートビルの展望台から見た景観とは、雲泥の差である。
 
 現地の観光案内人は、自慢そうに、「建設業者のなかに、日本の鹿島、大林、清水などの最大手も加わっており、世界最高速の エレベーターは、東芝製である」と説明。今日は天気があまり良くなく残念ながら新高山は見ることができなかった。昼食は、台北名物の石鍋料理である。
 
 昼食後、最後のスーベニアショップに立ち寄り、桃園の台北国際空港に向かい、生涯の感激を味わった「甲子遅れの卒業式」、ふるさと屏東の人々との温かい交流と久闊を叙した至福のひととき、大勢の小学校同期生と巡った温泉旅行の楽しい数々の想い出を胸に秘めて帰国の途に着いた。
 
 
             

          

 

   午前中淡水河口の紅毛城を観光       中庭にオランダ占拠時代の象徴風車がある

 

  スペイン占拠時代の大砲

 

   昼食会場の圓山大飯店に到着

 

   圓山大飯店のロビーにて 家内

 

      圓山大飯店の昼食会場

 

昼食後訪れた台湾政府農林水産省

 

蘇嘉全農林水産大臣を囲んで

 

蘇閣下会見ビデオへリンク  
蘇嘉全閣下から台湾農業の説明を受ける

 

       訪れた台北の故旧博物院

 
  故旧博物院の目玉 翡翠の白菜   屏東の旧友 紀啓生さん
 
世界一高い101ビルの展望台を訪れる     101ビルビデオ(1)へリンク
  
   
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