メル友健市さんのトルコ周遊記(1)  
平成17年4月


4月22日 

 海外旅行のいつものメンバーとともに08:35発の全日空機で関西空港へ向かい、関西空港発09:35発のウズベキスタン航空にて、タシケント乗り継ぎ、イスタンブールへ。途中、機窓から見える景観はアジア大陸中央部からタシケント迄延々と灰色の砂漠、タシケントからイスタンブール間は、雪に覆われた美しい山々も視界に入り目を楽しませてくれる。日本時間22:35イスタンブール空港到着、直ちに宿泊ホテルに向かいチェックイン。旅装を解き就寝したのは深更である。

4月23日

 早朝宿を発ち、エーゲ海と黒海を結ぶ出入り口にあたり、ボスボラス海峡と共に欧亜大陸に跨るダーダネルス海峡をフエリーで渡り、チャナッカレー経由アイワルクへ。途中、トロイの木馬で有名な世界遺産トロイの遺跡を見学。トロイは長年伝説上の都市として考えられてきたが、1873年その実在を信じて止まなかったドイツ人考古学者シュリーマンの手により発掘され一躍世界に脚光を浴びることになった。


4月24日
 

 今日は、トルコ第3の都市イズミールへ向かう、途中、ベルガモン遺跡を観光し、トルコ・エーゲ海に面する宿泊地イズミールで夕食はシーフードを楽しむことになっている。
 世界遺産のベルガモン遺跡に到着すると、遺跡は、二つの地域に分けられ、一つが丘の上のアクロポリスの遺跡、いまひとつは、町の近くのアスクレピオンである。アクロポリスには、古代図書館、ゼウス大祭壇、そして山肌を利用した劇場の遺跡がある。 そして、アスクレピオンはギリシャ時代の病院だったそうで、なんと下水道の設備が残っており驚かされる。今は、この一帯は、イオニア式の円柱と、劇場跡などが残るのみであった。


 
4月25日
 
 
トルコ滞在4日目の今日は、イズミールから更に南70キロにあるセルチェク郊外に展開するエフェソス都市遺跡群を訪れ、更に世界遺産パツムカレとヒエラポリス遺跡を観光する。
 エフェソス遺跡は規模的にエーゲ海沿岸地方で最大級と言われる。このエフェソスには、大規模でかつ広範囲に渡って連続的に遺構が残されている。その中でも最も大型の施設は、山の斜面を削り造営した収容能力24,000席を有し、横幅145mの規模を誇る大野外劇場である。音響効果の素晴らしいこの劇場建造は紀元前3世紀で、娯楽施設であった劇場の収容人数から想定できる古代エフェソスの最盛期の人口は、25万人とも言われている。
 列柱道路や大理石の全面舗装の大通りに代表される広く豪華な道路、所蔵12万冊の当時世界第三番目の規模を誇ったセルシウス図書館を初め、レリーフ彫刻の美しいローマ皇帝・ハドリアヌス皇帝の神殿、紀元114年に完成した高さ12mのトラヤヌスの泉など、複雑で精緻溢れる大理石装飾で満たされた数多くの大型建造物の遺構が連続して残されている。
 完成が紀元117年であるセルシウス図書館の2階建て・高さ11m・幅17mの見事な正面入口ファザード部分は、現代建築でも比較できないほどの規模と壮麗さがあり、当時の建築技術と芸術性の高さに驚かされる。その他、市民のための施設である浴場や体育館、教会堂や音楽堂など、どれをとっても、大規模で比較的良好な状態で保存されていた。

4月26日
 今日は、地中海沿岸に面するトルコ有数の観光地アンタルヤを目指す。到着次第市内を観光.。イヴリ・ミナレ、ハドリアヌス門、アンタルヤ博物館を訪ねる。アンタルヤは、松の緑に覆われたトロス(タウロス)山がきらめく紺碧の海に迫り、ごつごつとした岬と静かな入り江の入り組んだ複雑な海岸線を作り出している。年間300日も太陽が輝くこの地域は、日光浴、水泳、ウィンドサーフィン、水上スキー、ヨット、登山、洞窟探検などの様々なスポーツが楽しめるパラダイスである。アンタルヤには2泊する予定。


4月27日

 午前中、アスペンドス遺跡を見学する。アンタルヤの東に所在するこの遺跡は、古代劇場がほぼ完璧に近い状態で保存されている。二万人近く収容できる大きな劇場であるが、驚くことに現在もここが劇場として使われていることである。 最上段には多数のアーチと柱を組み合わせた回廊が廻らされ、その整った形の美しさに圧倒される。
 次いでペルゲ遺跡を訪れる。・アンタルヤの近郊にあるペルゲは、ヘレニズム〜ローマ時代の都市遺跡でである。劇場や競技場、アゴラ、ローマ浴場、噴水などが広範囲にあり見応えがある。
 午後は、セルジュク・トルコ時代の城壁の残るアランヤへ向かう。丘の上から見下ろすアランヤはトルコの南海岸の中でも特に絵になる風景といえよう。
 今日では観光基地として賑わうアランヤも古代はコラケシオンと呼ばれた港町で紀元前4世紀からの歴史を持っている。ローマ時代は海賊の巣窟としてその名が知れ渡っていた。8kmに及ぶ城壁には50の塔が設計されており、12年の月日を費やして完成した。一番高いところにビザンティンの城塞が町を見下ろしている。

4月28日

 今日は、奇岩・怪岩が林立するカッパドキアへ。途中、セルジュク・トルコの首都であったコンヤに立ち寄り、メブラーナ博物館、カラタイ神学校を見学後、一路カッパドキアへ向かう。 


 

   このような軽装で関西空港からトルコ周遊の旅に出る

 

  アジア大陸中央部からタシケントまでは砂漠の連続

 
      タシケントから先は雪を戴く山並みが美しい  

トルコ到着初日イスタンブールの宿泊ホテル

 

     狭いダーダネルス海峡をフエリーで渡る。

 

トロイの遺跡の木馬像

 
           木馬像を背景に                                 トロイの遺跡見学光景
 

     トロイで見かけたイチジクの大木

 

  トロイからアイワルクへ向かう途中に見られたオリーブ畑

 

2日目のアイワルクの素晴らしいホテル

 

        山頂に見えるベルガモン遺跡

 

    ベルガモンのシンボル、トラヤヌス神殿をバックに

 
         1万人 が収容できる大劇場跡....................................................................ベルガモン遺跡を後にして一路イズミールへ
 

    エスェフ都市遺跡到着

 

     聖母マリアの家

 

    BC11世紀建造のセルルス図書館と野外劇場をバックに

 

      世界遺産パムッカレ到着

 

        世界遺産パムッカレ遺跡

 

 紺碧の気候温暖な地中海に面するアンタルヤに到着

 

    カレイチのヨットハーバー

    アンタルヤのシンボル13世紀に建立されたモスクの尖塔(イヴリ・ミナレ)

 

       今も現役で使われているアスペンドス遺跡の野外劇場

 

   ペルゲのローマ遺跡

 

  アランヤの城壁

 
       アランヤ城

 

    アランヤ城から眺めたアランヤの街

 

 セルジュク・トルコの首都だったコンヤのメブラーナ博物館

 

          カラタイ神学校

 

  シルクロード

 

     カッパドキアが近づくと奇岩が目に入る

 
 カッパドキアの奇岩     同     左
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