メル友健市さんのトルコ周遊記(2)  
平成17年4月


4月29日 

 今日は、終日世界遺産カッパドキア観光で過す。先ず、ウチヒサールを訪れる。3つの要塞を意味するウチヒサール。ごつごつとした岩山を中心にできた村で、ヒッタイトの時代から要塞として使われてきた。塔のような形をした岩山には、数十年前まで実際に人が住んでいたという。村の周辺の岩には数えきれないくらいの穴が開いていて、鳩の巣として利用されているが、これは鳩の糞からブドウ畑などにまく肥料を集めるため。また村の北側にはペリバジャ(妖精の煙突)と呼ばれるキノコのような形をした奇妙な岩が並ぶエリアがある。カッパドキアならではの奇観である。次いでギョレメを訪れる。ギョレメには岩窟教会が集中している谷があり、野外博物館として公開されている。地上にある教会と同様に十字平面や丸天井のビザンチン様式で造られ、内部は美しいフレスコ画で飾られており、保存状態もよい。いずれも外部の岩壁とは対照的な装飾の美しさが印象的。更に、謎に包まれた地下8階もある巨大地下都市カイマルク、じゅうたん工場、ゼルベの谷等を観光して宿に帰着。

4月30日

 今日は、専用バスで一路首都アンカラへ向かう。到着後市内観光、アナトリア文明博物館ローマ浴場跡地等を巡るアンカラの歴史は古く、ヒッタイト、ローマ時代から歴史に顔を出している。その歴史の古さは、近代的な新市街とは対照的な赤い屋根の家屋が集中する旧市街を見ればうなずける。ローマ時代の浴場や神殿、城壁の跡もアンカラの見どころのひとつである。アンカラに2泊する。


5月1日
 

 今日は、世界遺産の村サフランボルを訪ねる。サフランボルは、クランキョイ、バーラル、チャルシュの三つの地域に分れている。近代的な住宅が並ぶのがクランキョイ。大きな庭をそなえた夏の別荘が多く、自然が豊かなバーラル。サフランボル観光の中心となるチャルシュには、歴史的な建築物が残り、その街並みは世界遺産に登録されている。ルシュは石灰岩の渓谷の谷間にあり、フドゥルクの丘はチャルシュの南東に位置し、丘からは世界遺産に登録されているチャルシュの美しい街並みが一望できる。フドゥルクの丘自体は、その昔、屋外のモスクとして使用され、丘には、モスクとして使用された当時の石造りの施設が残されている。


5月2日


 今日は、午前中自由行動、午後からアタテュルク廟を見学する。ここは、トルコの英雄でもある、初代大統領「ムスタファ・ケマル」が眠るお墓である。トルコの首都「アンカラ」は人口375万人。1923年トルコ共和国成立時にイスタンブールから遷都。現在の「アタテュルクの霊廟」は博物館となっており、「アタテュルク」が生前に使われた車や生活用具などが陳列されている。ここも、兵隊による厳しい管理がされており、入り口には衛兵が立っている。交代制のため、非番の衛兵は、気軽るにスナップに納まってくれる。2mは有にある身長である。ここの衛兵は軍隊でも超エリートクラスの若者で、とにかく「カッコイイ」。夜の寝台特急「アンカラエキスプレス」に乗り憧れのイスタンブールへ向かう。


5月3日

 
イスタンブールはアジアとヨーロッパの2つの大陸にまたがり、その中心を貫くボスポラス海峡は、黒海、マルマラ海、そして金角湾に注ぎ込んでいる。イスタンブールは、かつてローマ帝国、ビザンチン帝国、オスマン帝国という3代続いた大帝国の首都であった。これは、今もイスタンブールの誇りで、輝かしい未来が期待される一方、過去の遺産も数多く残している。実際、イスタンブールを訪れる人々を魅了するのは、その多彩さである。博物館、教会、宮殿、偉大なるモスク、バザール(市場)、美しい自然など、見どこは尽きない。
 
イスタンブール到着後、華麗で豪華なドルマパフチェ宮殿を観光。この宮殿は、31代スルタン・アブドゥルメジドによって建てられた豪華絢爛な宮殿。85の部屋と43のホール・6つの浴室で形成され総面積は14595平米の大きさがある。内部はイギリスのヴィクトリア女王から贈られた重さ4.5屯のシャンデリアやナポレオン3世から贈られたプール細工のテーブルなど豪華な装飾品で埋め尽くされている午後、地下宮殿、アヤ・ソヒヤ大聖堂を巡り早めにホテルへチェックイン。


5月4日

 トルコ周遊最終日の今日は、午前中、ボスポラス海峡を観光船でクルーズし、午後、世界遺産イスタンブールの歴史地区を観光する。クルージングする船から観る海峡沿岸には、豪華な邸宅が並んでおり、避暑地の別荘という感じ。ヨーロッパと見まがうほどの景観が暫く続いたあと、ヨーロッパ側にルメリ・ヒサールが見えてきた。1453年のコンスタンチノーブル攻略のために作られた要塞跡で、緑に包まれた重厚な佇まいから、今も中世の香りが漂ってくる。ボスポラス海峡に架けられた橋を見ながら日本の橋梁工学の素晴らしさに誇りを感じた。
 昼食はベリーダンスがセットされたディナーショーで大いに目の保養になった。午後から先ずブルーモスクである。このモスクは、正式名をスルタン・アフメット・ジャミイと言う。 その名の通り、スルタン・アフメット1世が、1609年から1616年にかけて造らせた、オスマン建築最高傑作の建物である。次に古代ローマの戦車場跡、ヴァレンス帝が作らせた古代水道橋を巡り、トプカプ宮殿へ。トプカプ宮殿は1467年にメフメット2世により  造られ、1856年にアブドゥネ・メジットが、ドルマバフチェ宮殿に移るまでの約370年間、歴代スルタンの住居として使用され、この宮殿内にはハーレムを含め約4000人が住んでいたと言う。 最後に雑踏することで有名なグランドバザールに立ち寄りショッピング。


5月5日

 
いよいよ帰国の日、イスタンブール空港を現地時間12時50分発のウズベキスタン航空でタシケント経由関西空港乗り継ぎ福岡空港へ5月6日16時50分帰着した。

 
      ウチヒサールの奇岩キノコ岩の住宅  

          ウチヒサールの城塞

 
      ギョレメ野外博物館を望む  

ギョレメ野外博物館

 

      エセンテペのキノコ岩をバックに

 

セルベの谷を遠望できる丘にてモデルはトルコ美人

 
           トルコ絨毯工場にてに                        カイマルクの地下都市見学
 

   奇岩妖精の煙突

 

    さらばカッパドキア

 

アナトリア文明博物館

 

              ローマ浴場跡

 

   アンカラ市街

 
          
 

    世界遺産サフランボルの街丸屋根は公衆浴場

 

     サフランボルのジンジハマム(公衆浴場)

 

  サフランボルのバザール                            キャラバンサライ跡

 

      アタキユルク廟

 

  寝台特急アンカラエキスプレスでイスタンブールへ

 

  ボスポラス海峡沿岸のヨーロッパを思わせる景観

 

        避暑地を思わせる個人邸宅

     ヨーロッパ側沿岸に築かれたコンスタンチノーブル攻略のための要塞跡ルメリ・ヒサール

 

     ボ スポラス海峡に日本人が架けた橋

 

  ディナーショウのベリーダンス

 

   同      左

 
       ヴァレンス帝水道橋

 

       ブルーモスク

 

     モスクの内部

 

     同      左

 

   トプカプ宮殿

 

     グランドバザール

 
     
     
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